AKBオタクを辞める日

私は10年くらいAKB48を初めとした、いわゆる秋元グループのオタクをしています。
10年くらいと書いたけど、ポニーテールとシュシュのCDを買った時からなので正確には8年ほど。
これからも一生AKBが好きなんだろうなと思っていた私が、好きを辞めなければいけないと感じた気持ちを整理したくてこの文章を書いています。

私はいわゆるメンヘラクソ女で、ポニシュシュが発売した当時は拒食症による低体重から高校を休学している最中でした。毎日家でカロリー計算とハードな運動しかしない日々を変えたきっかけが、AKB48のCDを買ったことです。
世間ではAKB商法やら握手会商法という言葉が飛び交っていて、私自身もAKBを斜めから見ていました。なんでこのブスがセンターなの?他の子の方がかわいくない?とか思ったりして。ごめんあっちゃん。
そんな私がなぜかポニシュシュのCDを親にねだって、ガリガリになった娘を不憫に思ったのか親が買ってくれたあの日から私はAKBの虜になりました。まだあっちゃんの可愛さは分からなかったけど、まゆゆを好きになりあの海苔みたいな前髪を真似してみたり振りコピをしてみたり。
AKBに出会って拒食症が治りました!とかは残念ながらないのだけど、日課の10キロ散歩の時はいつもAKBを聴いてて、傍から見た異様さは変わらないけど散歩が楽しかったです。

そのあとは体調がいい方に向かっていって高校に復学して大学に進学して、初めての熱烈な推しメンである島崎遥香さんに出会ったりメンヘラ再発して大学を2年で辞めてみたりとクズな人生を歩んできました。
大学辞めてからは当時の彼氏と半同棲していたんですが、ぱるるを推していた時はずっと困り眉とボブを真似していましたね。似合っていたかは別として。
で、私のドルオタ人生で一番大きな出会いがこの辺り。2015年の9月にサントムーン柿田川で開催されたチーム8のイベントでした。
同郷出身の横道侑里ちゃんが彼氏の家の近くに来るやん!行ってみよ!ってことで1人でノコノコとサントムーンへ行きました。横道侑里ちゃんとその他主要メンしか知らない状態だったんですが、今調べると行天さんとか下尾さんとかも来てたんですね。
大きいカメラを持ったおじさん達に囲まれて、かなり後ろの方で立ちっぱなしで、来るんじゃなかった帰ろうかな…と何度も思ったんですが、横道さんのパフォーマンスはすごかった。めちゃめちゃ元気でめちゃめちゃ笑顔ではじけてた。その日から横道侑里ちゃん推しになりました。
相変わらずオタクしながら彼氏の部屋に居座るって生活を送っていたんですが、2016年頃に突然殴られながら別れを切り出され「ん?うちら婚約してたんじゃ???え、どうしよう死のっかなー」みたいな状態になりました。軽く言ってるけど3年付き合ってた男に振られたメンヘラ、マジで死を考えました。
泣きながら実家に帰り、泣きながら死に方を模索していた私を見兼ねたのか、父親が自分が出場するマラソン大会の応援に来いと連れ出してくれました。
そこで完全プライベート出場の推しを発見して、本当にマナー違反だし今話題のストーカーと間違われてもおかしくないんですが、応援してますって呼び止めてしまった私に、あのすごい笑顔で返事を返してくれて。こんなにかわいい女の子が私に笑顔を向けてくれるなら、男に振られたくらいどうでもよくない?と思えて、死ぬのを辞めました。

長々自分語りをしてきたんですが、私がAKBのオタクを辞める最大の理由は今話題のNGTの件です。
あれだけ女の子がいればいじめは防げないだろうし、年頃の女の子が恋愛するのは個人的に全然いいと思います。
でも男と繋がらない子を貶めたり表に出る形でいじめをして、そんなメンバーを罰しない運営に嫌気がさした。このまま応援していけば次の被害者が出る気がしてしまう。
この問題は厄介オタクだけを罰すればいいと言う人もいます。でもオタクと繋がっていたメンバーがいたことも、事情聴取されたメンバーがいるのも事実。そのメンバーを罰しない運営にこれからもついていくなんて、そんなことしたくないです。

私はかわいい女の子たちに楽しく幸せにアイドル活動をしてほしい。そのために運営に変わって欲しい、それだけです。